こどもたちも含めたみんなで、自分たちなりのお茶の世界を作り出すことに挑戦。お茶をいただくという体験、そして茶室および茶室に至るまでの空間体験を通して、「今」の、そしてちょっと「未来」の茶室を模索しました。
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さまざまな小・中・高・大学生が、中島さち子氏・小堀哲夫氏をはじめ、建築家チームや(メディア)アートチームなど多様な分野の人たちと共に、実際に茶室を作りあげる参加型ワークショップ。
この茶室の構造フレームとして「もしもつな木」を使用し、内部に茶室空間を創り出しました。
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茶室の壁面や天井は新聞紙を細く筒状にして並べた下地をつくり、「越前和紙(提供:杉原商店)」を貼ることで、和紙独特な素材感や透け感による落ち着いた空間が完成しました。
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もしもつな木の角材に、越前和紙を纏わせることで、さらに柔らかな印象を持つ空間となりました。
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最終日にはこどもたちとつくり上げた「茶室」でお茶会を体験しました。こどもたちがお客様を想いながらつくった「いのちがたかまる」露地を通り抜け、見立ての緑や人、音、風のうつろいや技術の遊びを楽しみつつ、お茶やお花や人や自然やモノとの共創・協奏空間を、みんなで楽しみました。
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茶室では、亭主となったこどもたちが組み立ての苦労話を、誇らしげに語ってくれました。
また、「茶道のお作法も茶室のルールも唯一の正解はないが背後には深い精神性や思想があること」「とことんまでお客様のことを考えた“おもてなし”でありながら無作為であること」などを、“創る”を通して深く学びました。
表紙.2.4.5: CLASS1 ARCHITECT 撮影
全体企画: 中島さち子 (steAm)
小堀哲夫 (小堀哲夫建築設計事務所)
開催場所: ロームシアター京都