1
―まずは久屋大通公園のイベントの目的を教えてください。
松井 公園へ訪れた方々の自然なコミュニケーションがそこで生まれるシーンを作っていきたいと考えていました。ライブイベントを開催したりキッチンカーを呼んだり、つな木を置いたりして、人々が自然と集まれるような空間を作りました。
大鶴 イベントのテーマのひとつとして「市民の皆さんと一緒に作っていくこと」がありましたので、つな木は単に置くだけでなくて、地元の学生を対象とした組立ワークショップを行いました。一緒に作ることで公園への愛着や愛情みたいなものが芽生えるのではないかと考えていました。
2
―様々な商材の中からつな木を選んでいただた理由を教えてください。
松井 木の持っている温もり、あとは簡単に組立や組み換えができるつな木の可変性に惹かれました。あとはワークショップを開催するに当たってNikken Wood Lab(以下NWL)の方に講師として参加(※)いただけたのは大きかったです。実際につな木の組立て方等を直接説明いただけたことが付加価値になったんじゃないかなと。
※NWLメンバーはイベント当日に組立ワークショップの講師として参加し、つな木に込めた思いや組立の説明を参加学生に向けて行った。
3
―ワークショップの様子を教えてください。
松井 参加学生さんの人数に対して講師がたくさんいたわけでもなかったので正直なところ、本当に組み立てられるのか不安でした。でも学生さんは自分たちでも説明をしっかり理解して、説明書や図面を見ながら時間内に組み上げることができ、その点は大成功だったと思っています。
福士 当日は4人一組の3-4チームに分かれてそれぞれつな木を一基組み立てたんですけど、チームごとにカラーがあったりするのが見てておもしろかったですね。あるチームは最初に部材を綺麗に並べて、順序だてて始めるチームもあれば、とりあえず取り掛かっちゃおうって始めるチームもありましたね。
4
松井 途中からちょっと競争してる雰囲気もありましたね。そのシーンも良かったかなって思います。団結が生まれてましたよね。
大鶴 つな木のクランプって締めるだけで組み立てられるので、なんて言うか、間違えても何度でもやり直せるようなとこがあったと思います。学生さんも思い切ってやって間違えたらもう一回やり直そうという感覚でできたのが良かったのかなと思います。
福士 釘だったら失敗できないですからね。
松井 実際参加した学生さんたちはすごい楽しそうで、友達同士で来てたわけではなくて、その場で知り合った学生さんたちもいたんですけど、組立て上がったつな木で一緒にご飯を食べながらおしゃべりをされたりとか、自分たちの情報交換してるようなシーンが生まれて、良かったなと思ってます。
5
―今回イベントに導入いただいて実際につな木を使っていただきましたが、これから「こんなことに使えたら面白い」「こんなことをしたい人におすすめできる」ことがあれば教えてください。
福士 つな木のパンフレットに掲載されている色々な紹介イメージを見る中でアスレチックになったりとか、ドーム状の形になり得る可変性があるのは知っていました。今回のイベントでは決まった形に組み上げたんですけど、もっと他のバリエーションにトライできると面白そうだなと思います。
松井 イベント中も組み立てた後に他の形とか、ちょっと違った形に変えるとかができるともっと面白いことができそうだなと思います。
大鶴 木に触る機会ってあんまり普段ないので、そういう経験を提供したい方だったりとか、使って片付ければコンパクトに収まるのもすごいいいなと思ってて、その片付ける、作るを一緒にやってみる機会を提供したい方におすすめしたいですね。イベントで使って、また次片付けて、次のイベントで違う形で使うとか、色々な使いかたができるんで、その都度、何を作るか考えながら楽しめるという可変性だったりとか、一緒に作るみたいなところがキーワードになってるのかなと思います。